料理人と好相性なクラス・ユニット

2020年9月10日のアップデートで第五回人気闘兵決定戦開始とともに前イベント覇者・オーガスタのちびユニットが配布された。
オリジナルのオーガスタが1月末に実装されており、今更議論の余地もないと考えられる……が、なにしろ無課金入手可能な初の料理人ということで触れる。

クラス『料理人』とは?

特定の強化対象のHP・攻撃・防御を時間経過とともに固定値強化するクラス。ダンサーの亜種。
ダンサーと比べて非スキル時でも十分な強化が可能、ただし大幅強化まで時間を要する。
細かい話だが料理人ベースで実際の強化値が決定するのではなく、あくまで強化対象主体。料理人出撃からどんなに時間が経っても、強化対象ユニット出撃直後の強化値はゼロ、出撃後から徐々に強化される。なので料理人運用にはコスト役も重要たりうる。
なお料理人本人はソルジャー級能力の2ブロック近接。(ちび)オーガスタに関しては遠距離攻撃持ってないので拠点付近、戦場後方へ置くのが基本だろう。状態異常無効を活かせるミッションは例外。

オーガスタの場合、近接ユニット全般が強化対象。一般的なプラチナ以下の料理人と比べてかなり広い。
大抵のユニットは雑に使える強さを得られるが、なかでも戦闘を優位に運べるものがある。以下で料理人バフとの相性について述べる。数値は基本オーガスタバフ含むものゆえ間違えないように。

攻撃面

とはいってもダンサーとそう変わらない。手数の多いユニットと組めばいいのだ。
スキルやアビリティに依存せず攻撃速度を出せるうえ遠距離攻撃可能なクラスから挙げると、圧倒的に忍者。次点でボウライダー、仙人/仙猿など。
ちびオーガスタの攻撃強化限界が1,500なのを考えると、極端な高防御に対しては速度で劣っても魔法剣士などが高効率。単体攻撃で追い付かない物量には素直に範囲攻撃を添える……よりはこちらも物量で対抗したほうがいいかもしれない。バフ上限近い高防御が混ざらなければ忍者軍団で大抵溶かせる。
汚いさすが忍者汚い。勝てばよかろうなのだ。

ボウライダーは忍者より速度遅く長射程。第二覚醒がきてから評価したいところ。ボウストームキャバリア派生は攻撃後の待ち時間少し短縮がつき若干噛み合いが良い。しかし射程延長はないため基本的な使用感は変わらず。
長射程といっても高密度忍者に勝る働きをするのは難しいかもしれない。忍者には非スキル時隠密による配置の自由さがある。DoTには気をつけねばならないが毒の類ならカゲロウが状態異常無効で回復受けずに居座れる。
そのあたりも踏まえて特に有用と思われるユニットを挙げる。

忍者サキ

アビリティで攻撃速度上昇、覚醒スキルは3体同時攻撃。こと手数に関してなら無課金戦力最高峰といえる。スキル時の隠密解除を気遣いスキルなし運用としても十分な成果を上げられる。被弾するとしても一般的な威力の物理攻撃なら神官戦士(後述)をつけてあげたらいい。

くノ一ハツネ

 ※課金ユニット
なかなか第二覚醒してもらえない系忍者。調整でジライヤのブロック数が0になり、第二覚醒を避ける理由がなくなった。アビリティによりデモンサモナー化&スキル時も隠密。
こちらは未覚醒スキルで3体同時攻撃。射程の伸びる覚醒スキルとどちらが良いか判断の難しいところ。基本的にはDoTと噛み合う覚醒スキルか。
サキに近い手数(射程考慮せず)を出せてDoTもあり、高耐性の敵にも安心。攻撃力2,000ほどのデモサモと考えがちだがアビリティ説明に『小さめの継続ダメージ』とあるように本職ほどの威力は出ない。(強いことに変わりないが)

純白の獣人フラフィー

スキル時防御無視のボウライダー。
ソラス並みの射程で手数多めの防御無視。ターゲット選定含めて上手に狙えば単騎でソラス以上の単体DPSも夢ではない。固いし魔法耐性も高い相手ではそうもいかぬが。
オートスキル環境で後方に出しておけば適度に仕事してくれる。ミルノがライバル。
オーガスタで防御上がるため、少しくらい前に出しちゃってもいい。

輝弓士マーガレット

言わずと知れた手数の人、なのだが……
ボス向きの1度しか使えない7連続攻撃。これをオーガスタバフで活かすならあらかじめ強化値チャージを要する。発動すれば0ブロックになるしそれ自体難しくはないがポン置きで発動したい場合には不向きなので、案外未覚醒スキルの射程1.3倍のが使いやすいかもしれない。妖怪/デーモン相手ならより強く働ける。

仙猿ファー

攻撃速度それなり、ナタクのような50%硬直キャンセルもない……代わりに10%(スキル時30%)攻撃力2倍がある。
固定値バフはスキルの攻撃力倍率はかからないが、こうしたアビリティや特攻……最終的な攻撃力にかかる倍率には乗る。なので第二覚醒カンストファーの攻撃力908 * 3.0(未覚醒スキル) = 2,724 + 1,500(オーガスタバフ) = 4,224 * 2 = 8,448を運ゲーで叩き出せる。低めの確率とスキル中は遠距離攻撃できないのがネック。ラッキーヒット持ちなら恩恵を感じる機会も多かろう。
覚醒スキル中は防御4,000超せる。火力兼防衛役で優秀。

オークの格闘家ベストラ

モンク系については以下の防御面でも言及してる。そちらも参考されたし。
攻撃手段が近接のみだがステップラッシュのとてつもない攻撃速度に攻撃+1,500が乗るとかなりワクワクする。とはいえラッシュ! でも同じ速度を出せるから最低限目指すならダンでもいい。ベストラなら拳王のスキル中100%攻撃力1.3倍も乗り、王子バフ含め一撃3,500ほど。
エルヴァの滅多斬り、ギャレットの滅多打ちも似たノリで使えるがこのなかではステップラッシュが最速。上回れるユニットは数えるほどしかおらずイベユニの中ではエルヴァの超滅多斬りと以下のみ。

英霊の守り手レシア

コスト役に初手出し、次手でオーガスタは安定感あり。ゲイレルル(2ブロック同時攻撃)で運用したい。
↑いきなり飛行敵が来るミッションではやらぬように

範囲/周辺攻撃

平時周辺攻撃してくれるグリフィンライダーが面倒がなくていい。敵入り口封鎖を担えば雑魚を蹴散らし遠距離被弾を抑え、ボスはスルーできる。尤もバフ加算が蓄積するまでは油断ならない。
ペガサスライダーの場合、周辺攻撃というよりスカイキャバリアの飛行特攻向きの運用になろうか。あるいはコスト役として。
武闘家リンの覚醒スキル(周辺攻撃 速い)でとんでもない対地制圧力。
メイジアーマー/重装砲兵は前に忍者置いておけばスキルなしで範囲攻撃を継続しやすい。ブロック数的にも頼れる。
決戦兵器に提督リーンベル。無効化されない6連続範囲攻撃は下限ダメージであろうとそれなり痛い。使い勝手優先なら水兵ビエラ

最終攻撃力へ倍率のかかる能力

ファーの項で既に述べたが……アベンジャー系やカオスナイト、特定種族/属性への各種特攻、確率発生の攻撃倍率(ウォリアー・拳王クラス特性 必殺の一撃 ラッキーヒット etc)などはスキル倍率などと違い加算バフも乗るため好相性といえる。扱いは難しいもののアベンジャーの爆発力は特筆すべきものがある。

・アベンジャー×必殺の一撃
金レアアベンジャーのドロシーは必殺の一撃を持っている。最大倍率5倍にこれが乗ると、

オーガスタなし: 917 × 5 × 1.9 = 8,711.5
オーガスタあり: (917 + 3,000) × 5 × 1.9 = 37,211.5

相当な差が出るのがわかる。
なおHP0になるまで永続の覚醒スキル中は必殺の一撃発生率2倍の40%、なかなか分の良い運ゲー。

ヴェンデッタノワールの通常スキルと比較すると、

オーガスタなし: 1,012 × 1.8 × 5.0 = 9,108
オーガスタあり: (1,012 × 1.8 + 3,000) × 5.0 = 24,108

必殺の一撃とノワールスキルの倍率は近いものだが、スキルの1.8倍は料理人バフにかからず大差が出る。
とはいうものの、こちらは条件さえ揃えば100%で出せるのとスキル中限定の制限があり単純な比較はできない。
あと実際使う上で非常に大事なことだが、ドロシーはドワーフゆえに攻撃速度が遅い。代わりといってはなんだがスキル中HP0になるとHP半減状態で復活、手堅く2.5倍攻撃が可能である。mzはドロシーを応援しています。

防御面

ばけものヒーラー化す神官戦士が筆頭起用候補。
残念ながら速度を上げられる神官戦士はイベユニに存在しないが、(聖夜エーテル通常スキルで可能)
セラや聖夜エーテルの覚醒スキル発動時全体回復がかなり威力を出せる。聖夜エーテルの3体同時範囲攻撃もめでたく高威力に。
最有力はやはり素でも強いこの人だろう。

帝国神官戦士ルチア

前述の敵入り口を封鎖する戦術をとる場合、多少の被弾は被るもの。特に防御無視遠距離攻撃の場合、被弾を一手に担いつつ回復する避雷針としてベストな存在。全体リジェネつきで散発的ダメージなら放置できる。

ローグ/モンク系

パッシブ回避持ちといえば耐久面に難あり攻撃力5,000なくとも1確されてしまうのが常だったが、オーガスタバフだけでも4,500ぶんの耐久を得られることになり、かなりワリの良い回避運ゲーができ、もし被弾しても神官戦士の支援で回復安定。ノーマルギガース程度なら楽々対応可能。
前述したリンやベストラがそれぞれ強みをもつほか、スキルで遠距離攻撃できるキュテリ・聖夜シプリアなども有用。特にエンフォーサーはステップラッシュほどでないにせよ攻撃速度に優れ火力を兼ねやすい。(覚醒前サキ < エンフォーサー << 覚醒後サキ << ステップラッシュ/ラッシュ!) 覚醒後のローグは撤退支援がもらえるようになった。一確される相手でも少し安心。

タオパオとの相性を考える

タオパオは2020年9月10日実装のプラチナレア料理人。強化対象は魔術師属性。
魔術師属性の速射系というと単体なら金リュリュ、範囲でメーリスなど。同時攻撃の呪術使い/クロノウィッチも悪くない。
しかし最高なのはデモンサモナーであろう。耐性に左右されない。HPバフで魔法避雷針としてより安定。貫通&範囲で考えると手数少ないがソラノも良い。
現状エアプでしか語れない部分なのでこの辺りでひかえます。

あとがき

圧倒的な忍者の覇権。
こうなってくるとDoT以外で隠密を見破る敵などが現れても不思議ではない。あるいはブロックしないと通常攻撃できない潜行タイプの敵が今後しばらくで激増する可能性が高い。潜行はソラス対策にも有用であることだし。
インフレにも限度があるだろうと思わざるを得ないものだが、これにくさることなく料理人を使った新たな戦術を楽しませていただくのが正しいアイギス人生であろう。

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